こんにちは。AutifyでPeople&Cultureを担当している古川です。

今回はAutifyでの英語の社内公用語化に関する取り組みを紹介したいと思います。

社内公用語が英語

AutifyはCEO近澤が「絶対に世界中の市場にインパクトを出せるものを作りたい」という熱い思いで起業しました。そのため当初から英語を社内公用語にすることは決めていて、8番目に入社したメンバーが非日本語話者だったので、その時から社内コミュニケーションに日本語は使わない方針に切り替えました。

定期的に行なっている全社員ミーティングは全て英語ですし、セールスやCSで日本のお客様についてSlackで話すような場合も英語と日本語を併用しています。日本語を話さないメンバーの数も徐々に増えてきていて、2022年11月時点で日本語以外の言語を母語とするメンバーの数が全体の1/3を超えています

出身地や現在居住している国もアメリカ、イギリス、フランス、ロシア、パキスタン、エジプト、カナダ、台湾、シンガポール、オーストラリアなど多様な顔ぶれになっています。

学習プログラムによるサポート

職種やチームにもよりますが、採用時に英語を流暢に使いこなせる能力は必須要件にはしていません。実際に、英語が話せるというよりは「この環境に食らいついていこう」という意気込みで入社してくれたメンバーもいます。

AutifyではCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)B2以上の英語力を身につけることが全メンバーに求められています。

そのため、新たに入社したメンバーには英語のテストを受験してもらい、スコアがB2未満のメンバーには会社が費用を全額負担する英語学習プログラムの参加(任意)を促しています。その後は年に2回テストを設けており、そこをマイルストーンに自身の英語力向上に取り組んでいます。

また、独学で英語を勉強したいというメンバーには月額1万円のスキルアップサポートも支給しています。

英語力に応じた給与ラダー

Autifyでは英語力によって給与が高くなる「英語ラダー」という仕組みを給与体系に組み込んでいます。具体的には今年英語レベルがB2に達しているメンバーは1.06倍に、C1以上に達しているメンバーは1.18倍に給与が上がりました。これには二つの狙いがあります。

一つ目はメンバーが英語学習に取り組む意欲の向上です。

オーティファイでは英語を上手く使えるようになることで仕事での貢献の幅が広がるので、仕事で英語をどんどん使ってもらうように奨励し、貢献に対して報いる意図があります。

二つ目は採用力とリテンションの強化です。

他国と比べて日本国内の人材市場では、まだまだ英語を流暢に話せる人材が希少なため、高い専門性に加えて高い英語力も持つ方々に魅力を感じてもらえる報酬制度になることを意識しました。

これからの取り組み

手前味噌で恐縮ですが、これまでいくつかの外資系企業で働いた私自身の経験からしても、Autifyの英語公用語への取り組みはかなり本格的です。ここまで上手く進めてこられたのは、会社のミッションに共感して協力してくれた多くのメンバーがいたからに他なりません。

また他の人事制度もそうであるように、会社のトップであるCEOがコミットとして実践し、その姿を我々に見せてくれていることも大きな要因です。近澤は元々英語が得意ではありませんでしたが、シリコンバレーでの就活、シンガポールでの就業、そしてサンフランシスコでの起業を経て英語力を磨いてきました。その自身の経験をもとに英語学習のアドバイスを社内ブログで発信したりしています。

しかしながら、正直に言うと我々もまだまだ英語公用語化の理想の姿には遠いのが現状です。

例えば、全社員が目指すべきレベルとして掲げているCEFRのB2というレベルについてです。今年になってからB2へ到達する社員の数が増えてきて、英語プログラムが一定の効果を上げていることが証明されたのは非常に喜ばしいことです。その一方で、グローバルでビジネスをするのに英語が足かせにならないと言い切るにはB2の英語力でもまだ足りないのではないかという実感も出てきています。既存の英語プログラムに加えて、より実践的に英語力を磨ける方法を見つけ、さらにメンバーの英語力向上を支援していくことが必要だと感じています。

また、社内での英語力の差によるコミュニケーション上の課題にも対処する必要があります。例えば、ミーティングで話していることが英語が苦手なメンバーにとって聞き取りづらいことが多々あります。これまではZoomの自動文字起こし機能を使ったり、ミーティングを録画して後から見返せるようにするなどの対策をしてきましたが、全体の英語レベルを上げるためにもさらに踏み込んだ対応をしたいと思っています。

Autifyではフィードバックを大事にすることをバリューに掲げていて、英語力を磨く上でもメンバーがお互いにフィードバックをし合うことは非常に大きな効果があります

Autifyが目指すもの

我々が英語を公用語化にして、会社としての英語力の向上を引き続き追求しているのは、Autifyのミッションである「技術の力で世界中の人々の創造性を高める」ことを実現するために他なりません。

この情熱に共感していただける方がいらっしゃれば、ぜひご一緒したいです。よりAutifyの事業内容や組織、人事制度などについて知りたい、英語の公用語化について社員の生の声を聞きたいなどあれば、カジュアル面談Meety経由でお話させてください!